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人を大切にする経営

坂本光司先生の経営学:「福利厚生」について(8)

投稿日:2020年11月9日 更新日:

こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。

 本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。

1.”メモリアル”について⑦
 − 誕生日には社員とその親にプレゼント −

2.”メモリアル”について⑧
 − 社員の誕生日に家族にも金一封とお祝いの手紙 −

 

1.”メモリアル”について⑦
 − 誕生日には社員とその親にプレゼント −

 岡山県津山市に、環境緑化事業を行う”日本植生”という会社があります。「国家と企業と家庭の一体化経営を目指し、国家の安泰は企業の安定と家庭の平和、国民の幸福にある」という経営理念のもと、社員とその家族の幸せをいちばんに考えて経営をしている会社です。同社では、社員の誕生日になると”社長からのメッセージカードとともに線香とお菓子が社員の自宅に贈られる”のです。

⚪️両親にはお菓子を、先祖には線香を

 誕生日を迎え社長のメッセージカードを受け取った社員は、おおむね次のようにその日を過ごします。「親が近くに住んでいる人は、”線香とお菓子を持って親を訪ね、仏壇やお墓に線香を供える日”となります。親元から離れて住んでいる人は、”自分を育ててくれた親や先祖から頂いた恩を思い出す日”となるのです”。」

⚪️家族に安心してもらえる会社に

 社長は、次のように言われています。「同社の社員は、県外から就職している人が多いのです。お子さんを預かる身として”親にいかに安心してもらえるか”常に考えてきました。今回の制度でも、”お子さんが元気であること”が親や先祖に伝わればいいなと考えています。」

 

2.”メモリアル”について⑧
 − 社員の誕生日に家族にも金一封とお祝いの手紙 −

 愛知県安城市に、不動産業を行う”ビレッジ開発”という会社があります。高度成長期に規模を拡大させますが、バブル崩壊時に148億円の負債を抱えてしまいました。その反省から、今は規模拡大ではなく”地域に根を張った小さくても強い会社”を目指して活動しています。同社には、”社員の誕生日に家族にも金一封とお祝いの手紙を贈る”制度があります。

⚪️社員の結束が高まる

 同社の社長は「社員もそのご両親も皆んな家族である」と考えており、”社員の誕生日にその家族も含めてお祝いをする”ことが、以前からの願いでした。この制度を始めてから社員の結束が高まり、”社員同士仲がよく明るい社風”となっています。「社長のもとには社員のご家族からお礼の手紙がたくさん届きます。息子さんや娘さんの企業での活躍が分かり、安心し喜んでおられるのでしょう。」そう、1人の社員が伝えてくれました。

⚪️一生働ける施設をつくる

 同社では、”地域との交流”も大切にしており、月に1回”有志による早朝ボランティア清掃”も実施しています。社長は、「創業50周年ビジョンとして、高齢者も障がい者も人生の最後まで働き自活できる複合施設”ビレッジランド”を建設したい」と考えているそうです。

 

注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。

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今まで、企業、団体でいろいろな仕事をさせて頂き、多くの方々のご支援を頂きました。そのご恩返しとの想いもあり「みんながともに安定し豊かに生きられる社会」になればと活動を始めました。「”人を大切にするいい会社、組織”が増え、そこに関わる人や企業が増えるための支援活動」ができればと考えています。