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坂本光司先生の経営学:企業の「やり方」について(5)

投稿日:2020年10月7日 更新日:

こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”経営者のノート”のなかで「1)企業の”あり方”について、2)経営者の”あり方”について、3)企業の”やり方”について、4)”企業と社員”について、5)”正しくある”ことについて」それぞれ指針を示されています。

 本日も、「企業の”やり方”について」の一部をご紹介させて頂き、個人的に感じていることについてもお伝えできればと思います。

1.企業の”やり方”について ⑨
 − ”一時的問題”と”構造的問題”を見間違えてはいけない −

2.企業の”やり方”について ⑩
 − 時代は5つの眼で読むと間違えることはない −

 

1.企業の”やり方”について ⑨
 − ”一時的問題”と”構造的問題”を見間違えてはいけない −

⚪️一時的問題と構造的問題を見間違えてはいけない。

 坂本先生は、こう述べられています。「”変化から発生する問題”には、2つの性格がある。1つは、やがて元に戻る”一時的な変化・問題”である。自然現象などがこれにあたる。もう1つは、決して元に戻らない”構造的・根源的な変化・問題”である。経済社会のボーダレス化、グローバル化、ネットワーク化などによる変化・問題がそうである。当然のことであるが‥”一時的な変化・問題”に対しては一時的・一過性的な対策でよいが、”構造的・根源的な変化・問題”に対しては、構造的・根源的な対策が必要である。これを見間違えて対処すると、問題解決が長引いてしまうのである。」

 今の時代は、構造的な変化がまさに起こっている時代だと思います。それゆえに、先行きが読めない状況なのではないでしょうか。坂本先生は、次で述べておられるように「こういうときは”5つの眼”で観れば、時代を読み間違えることはない」と言われています。さっそく、次の項目をみることに致しましょう。

 

2.企業の”やり方”について ⑩
 − 時代は5つの眼で読むと間違えることはない −

⚪️時代(次代)は5つの眼で読む。
 そうすれば間違うことはない。

 坂本先生は、こう述べられています。「企業は、”環境適応業”、”時代適応業”である。”変化適応業”といってもいい。このことは、地球上で生きるすべての生物にも該当する。しかし、時代を読み間違えない生き方・経営をしていくのは、決して容易なことではない。こうした時代に的確な判断をし、変化に適応していくためには、次の5つの眼で時代を読み解くことが必要である。「主観ではなく”客観”」「短観ではなく”歴史観”」「ローカル観ではなく”グローカル観”」「机上観ではなく現場・現物・現実の”三現観”」「現象観ではなく”本質観”」。この5つの眼でみれば、時代を大きく読み間違えることはないのである。」

 坂本先生は、「客観的に観る(観察する)」「歴史をおって観る」「グローカル(世界的な視野で地域のニーズに貢献)で観る」「現場・現物・現実を観る」「本質を観る」と、時代を大きく読み間違えることはないと言われています。
 私は、個人的にですが‥このなかで最も重要なことは「現場・現物・現実を観る」ことだと考えています。今は情報が溢れ、”何が真実か”よく分からない状況だと思うからです。「”現場”に行って、”現物”を観て、”現実(真実)”を確認する。」真実がわからなければ、正しい施策がうてませんよね。私は、可能な限り”現場・現物・現場を観る”ことを実行したいと考えています。私でもすることが可能と思われますので‥特に、現代では必要なことではないでしょうか。

 

注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。

 

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今まで、企業、団体でいろいろな仕事をさせて頂き、多くの方々のご支援を頂きました。そのご恩返しとの想いもあり「みんながともに安定し豊かに生きられる社会」になればと活動を始めました。「”人を大切にするいい会社、組織”が増え、そこに関わる人や企業が増えるための支援活動」ができればと考えています。