こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”経営者のノート”のなかで「1)企業の”あり方”について、2)経営者の”あり方”について、3)企業の”やり方”について、4)”企業と社員”について、5)”正しくある”ことについて」それぞれ指針を示されています。
本日も、「企業の”やり方”について」の一部をご紹介させて頂き、個人的に感じていることについてもお伝えできればと思います。
1.企業の”やり方”について ③
− 急成長は膨張であり避けなければならない −
2.企業の”やり方”について ④
− 景気や流行を追ってはいけない −
1.企業の”やり方”について ③
− 急成長は膨張であり避けなければならない −
⚪️急成長・急拡大は、成長ではなく膨張である。
避けなければならない。
坂本先生は、こう述べられています。「企業の成長は、”構成員である社員の成長の総和”である。つまり、社員が成長した分だけ企業が成長する。例えば、社員が前年比5%しか成長していないにもかかわらず、会社の売上高が10%伸びたとしたら、その差である5%分はバブル(膨張)と考えていい。でなければ、社員に重い負荷をかけ犠牲の上になりたった数字である。なかには、売上高が年率30%アップなどといった会社もある。しかし、それはあまりにも急な成長・拡大であり、未来に危険が横たわっているとみるべきだろう。私の調査では、不自然な急成長・急拡大をしている企業の内容は常に危ういものであり、そうした企業の”(転職的)離職率”は年輪(安定成長)経営をしている企業と比較して異常に高いのである。」
坂本先生は、「企業は地を這うような伸びでいいから継続することが大事である」と言われます。木の年輪が1年ずつ増えていくのに擬して”年輪経営”とも言います。「異常な成長で一気に大きな年輪を刻む木は、その後の風雪に耐えることができないのです。ビジネスでも同様で、ブームや一時のトレンドに翻弄されて急激に売上げを伸ばしたとしても、必ず揺り戻しがくる。急成長して大きくなった会社は、いつか必ず取引先や顧客、そして社員に迷惑をかけることになるのです。」まさに”景気や流行を追わない経営”をしている”伊那食品工業”は、このような考えで経営をし、増収増益を継続しているのです。
2.企業の”やり方”について ④
− 景気や流行を追ってはいけない −
⚪️景気や流行を追ってはいけない。
期待してはいけない。
坂本先生は、こう述べられています。「人を大切にするいい企業の経営者は、”現場重視”、”社員重視”、”利他重視”など共通する特徴があるが、「景気や流行を決して追わない・期待しない」「急拡大・急成長はしない」という強い信念のもと経営している点でも共通している。”景気や流行はやがて必ず廃れる”のだから当然だと思う。景気が悪化したり、流行が廃れたとき、企業は大きな傷を負いその手当てをするために必ず誰かを犠牲にした経営に走るだろう。好景気に乗って急拡大・急成長しても、それはその企業の実力ではなく、環境利益でありバブルである。平常な状態になって元の実力に戻ったときには、再び多くの人々に迷惑をかけてしまうのである。」
坂本先生は、「企業は地を這うような伸びでいいから継続することが大事である」と言われます。木の年輪が1年ずつ増えていくのに擬して”年輪経営”とも言います。「異常な成長で一気に大きな年輪を刻む木は、その後の風雪に耐えることができないのです。ビジネスでも同様で、ブームや一時のトレンドに翻弄されて急激に売上げを伸ばしたとしても、必ず揺り戻しがくる。急成長して大きくなった会社は、いつか必ず取引先や顧客、そして社員に迷惑をかけることになるのです。」まさに”景気や流行を追わない経営”をしている”伊那食品工業”は、このような考えで経営をし、増収増益を継続しているのです。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。