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坂本光司先生の経営学:経営者の「あり方」について(8)

投稿日:2020年9月28日 更新日:

こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”経営者のノート”のなかで「1)企業の”あり方”について、2)経営者の”あり方”について、3)企業の”やり方”について、4)”企業と社員”について、5)”正しくある”ことについて」それぞれ指針を示されています。

 本日も、「経営者の”あり方”について」の一部をご紹介させて頂き、個人的に感じていることについてもお伝えできればと思います。

<本記事の内容>
1.経営者の”あり方”について 15
 − 経営者はこれから始まる未来に時間をかけるべきである −
2.経営者の”あり方”について 16
 − 真の平等とは不平等に対して不平等の扱いをすることである −

 

1.経営者の”あり方”について 15
 − 経営者はこれから始まる未来に時間をかけるべきである −

 坂本先生は、こう述べられています。「過去は2度と戻ってこないし、訂正も当然きかない。ならば過去に思いをはせるより、私たちの英知と努力でいかようにもできる未来にこそ、時間をかけるべきである。一流といわれる人もそうでない人も、人はみな、1日は24時間、1年は365日とまったく同じである。一流といわれる人は、明日への思いが強く、明日という未来のために多くの時間を費やしているのである。」

 私は、頭の回転が鈍くて、毎日反省することが多いです。「あのとき、このように伝えればよかった。あのとき、このように考えて進めればよかった。」とよく考えます。勿論、反省をして次に生かせることも多いので、反省そのものは大切なことだと思いますが、ときには反省に時間を費やしてしまうこともあります。坂本先生がいわれるように、気持ちを切り替えて、以前より”前向きに、未来のために検討する時間を増やす”ように心がけたいと思います。

 

2.経営者の”あり方”について 16
 − 真の平等とは不平等に対して不平等の扱いをすることである −

 坂本先生は、こう述べられています。「平等ということを、多くの人は誤解している。条件や状況が大きく異なる場合は、不平等にすることが平等になる。例えば、小学1年生と高校生を同じスタートラインから100メートル走らせて勝ち負けを競わせるのは、不平等な競争である。同様に、自分自身では解決困難な問題をかかえた障がい者や高齢者と五体満足な健常者を同様に扱うのも、馬鹿げた不平等である。基礎的前提が、まったく異なるからである。経営者は、社内・社外を問わず、真の平等とは何かを認識して対処していかなければならない。」

 先日、妻が仕事中にアキレス腱を切ってしまいました。現在、足に固定器具をつけて治療とリハビリをしています。妻は松葉杖をついて移動するのですが、慣れないことと足に負荷をかけられないので、短距離しか杖で移動できません。健常なときは簡単にできたことが今はできないので、家庭内ではいろいろと工夫をしています。玄関には靴を履いたり脱いだりするのに、椅子を置きました。風呂場の前にも椅子を置き、中で体を洗うために座る椅子も安定する大きなものに変えました。部屋から部屋へ移動するときは、物を持って松葉杖で歩くと危険なので、基本物はすべて私が持って移動することにしています。
 アキレス腱が使えなくなっただけでも、これだけ今までと違った前提で行動しなければならなくなります。坂本先生の言われるように、障がい者の方と五体満足な健常者をまったく同様に扱うのは、不平等になるでしょう。いろいろなことに配慮して、真の平等とは何かを考えていかなければならないと思います。

 

注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。

【amazon】経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針

経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針 [ 坂本光司 ]

 

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今まで、企業、団体でいろいろな仕事をさせて頂き、多くの方々のご支援を頂きました。そのご恩返しとの想いもあり「みんながともに安定し豊かに生きられる社会」になればと活動を始めました。「”人を大切にするいい会社、組織”が増え、そこに関わる人や企業が増えるための支援活動」ができればと考えています。