こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”経営者のノート”のなかで「1)企業の”あり方”について、2)経営者の”あり方”について、3)企業の”やり方”について、4)”企業と社員”について、5)”正しくある”ことについて」それぞれ指針を示されています。
本日も、「経営者の”あり方”について」の一部をご紹介させて頂き、個人的に感じていることについてもお伝えできればと思います。
<本記事の内容>
1.経営者の”あり方”について ⑤
− 社員が求める経営者像・幹部社員像はいつの時代も明確である −
2.経営者の”あり方”について ⑥
− 前へ進まない経営者は老害である。
倫理観・正義感の欠落した人は経営者になる資格がない −
1.経営者の”あり方”について ⑤
− 社員が求める経営者像・幹部社員像はいつの時代も明確である −
⚪️社員が求める経営者像・幹部社員増は、
いつの時代も明確である。
坂本先生は、こう述べられています。「昔も今も、社員が一緒に仕事をしたくなる”経営者像・幹部社員像”は、次の30項目に当てはまる人物である。
1仕事がめっぽうできる人。2いつでも明確な指示・アドバイスをしてくれる人。3決断力がある人。4任せてくれる人。5聞く耳を持ってくれる人。6社員だけでなく、社員の家族も大切にしてくれる人。7何事も公平に見てくれる人。8誠実で倫理観・正義感の強い人。9組織内の誰よりも努力をしている人。10現場・末端を大切にしてくれる人。11チャンスを頻繁に与えてくれる人。12陰ひなたのない人。13細かいことを言わない人。14育ててくれる人。15ネアカな人。16責任をとってくれる人。17リスク・挑戦を奨励してくれる人。18個性や人格を尊重してくれる人。19正しくないことを強要しない人。20自分を信頼してくれる人。21何事にも情熱を持っている人。22公私混同をしない人。23フレキシブルな言動ができる人。24自ら率先してくれる人。25夢と希望をもっている人。26叱ってくれる人。27外部に自慢できる人・尊敬できる人。28情報や問題・目標・成果をオープン・共有化してくれる人。30自らの引き際を知っている人。」
誰もが、ここに書かれているような人物になろうと、目標にして努力されていると思います。
2.経営者の”あり方”について ⑥
− 前へ進まない経営者は老害である。
倫理観・正義感の欠落した人は
経営者になる資格がない −
⚪️前へ前へと進まない経営者は、
年齢を問わず老害である。
倫理観や正義感の欠落した人は、
経営者になる資格がない。
ともに組織を去るべきである。
坂本先生は、こう述べられています。「起業家精神が著しく衰えてしまった経営者。善悪の判断ができなくなってしまった経営者。前へ前へと進まない経営者。ラッキーな過去に思いをはせているばかりの経営者。正しくないことを社員に強要する経営者。こうした経営者は、潔く経営の第一線から身を引くべきである。経営者は、社員の信頼・尊敬に値する人間になることが大切である。」
私は、今までいろいろな経営者の下で働かせて頂きました。そして、企業の歴史を振り返ったときに、「”誰が経営をしたか”がその後の企業にとってとても重要であった」ことを痛感しています。坂本先生が言われるように「現状に甘んじることなく、将来変化を予想して手を打っていく。」「正しいか、正しくないか で判断する。」ことは、とても大切なことの1つであったと私も実感しています。社員に正しくないことを強要する経営者などは、論外だと思います。
経営者は、企業や社員、関係者の将来を決める重要な役割ですから、それに相応しい人物になってほしいと心から願うばかりです。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
【amazon】経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針
経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針 [ 坂本光司 ]