こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”経営者のノート”のなかで「1)企業の”あり方”について、2)経営者の”あり方”について、3)企業の”やり方”について、4)”企業と社員”について、5)”正しくある”ことについて」それぞれ指針を示されています。
本日から、「経営者の”あり方”について」の一部をご紹介させて頂き、個人的に感じていることについてもお伝えできればと思います。
<本記事の内容>
1.経営者の”あり方”について ①
− 経営者の主たる仕事は5つだけである −
2.経営者の”あり方”について ②
− リーダーシップは己の背中と心で示す −
1.経営者の”あり方”について ①
− 経営者の主たる仕事は5つだけである −
⚪️経営者の主たる仕事は5つだけである。
坂本先生は、こう述べられています。「経営者の仕事は、企業の売上高を高めることでも、原価を下げることでも、利益を増やすといったことでもない。
経営者こそが担うべき仕事は、以下の5つである。
第1は、”企業が向かうべき・目指すべき方向”の明示
第2は、”やるかやらないか、今日か明日か”の決断
第3は、”よい職場環境”の整備・充実、”仲間意識が高まるよい職場風土”の醸成
第4は、”誰よりも努力し、働き、組織の先頭に立つ”こと
第5は、”後継者”の発掘と育成
これ以外の仕事は、社員を育て、信頼し、任せればいい。」
とても大切なことを述べられていると思います。組織の中で、一般社員→課長→部長→事業部長→経営者と役割が変わっていくと、当然業務内容も変わっていくべきなのですが、今まで担当していた仕事を持って新たな役職につく人が多いような気がします。自分が得意な仕事を継続したい気持ちは分かりますが、やはり後継を育てる観点からも、そこは後継に任せて自分は新たな役割を担わねばならないのだと思います。ましてや「経営者は、”最終的な決定を下す”重要な役割を担っているのですから、そこに集中するべきである。」と言われているのだと理解しました。
2.経営者の”あり方”について ②
− リーダーシップは己の背中と心で示す −
⚪️リーダーシップは権威・権限ではなく、
己の背中と心で示す。
坂本先生は、こう述べられています。「リーダーシップとは、組織目標のために、組織のメンバーやチームに価値ある行動を促す力のことであり、組織構成員のモチベーションをアップさせる力である。リーダーシップを示す最良の方法は、権威や権限でなく、自分自身の背中と心で示すことである。」
私も、ある組織のマネージャーをした経験がありますが、今から思うと決して褒められたリーダーではありませんでした。組織運営においては、試行錯誤を繰り返していたように感じています。最低年2回は、各部員とゆっくりいろいろな話をする機会を持って できるだけ部員のことを理解するように努めていましたが、”各部員がどこまでモチベーション高く仕事に取り組まれていたか”分からないことが多かったように思います。
「リーダーシップを背中と心で示す』には、まだまだほど遠いと感じています。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
【amazon】経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針
経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針 [ 坂本光司 ]