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人を大切にする経営

坂本光司先生の経営学:企業の「あり方」について(5)

投稿日:2020年9月15日 更新日:

こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”経営者のノート”のなかで「1)企業の”あり方”について、2)経営者の”あり方”について、3)企業の”やり方”について、4)”企業と社員”について、5)”正しくある”ことについて」それぞれ指針を示されています。

 本日も、前回に引き続き「企業の”あり方”について」の一部をご紹介させて頂き、個人的に感じていることについてもお伝えできればと思います。

<本記事の内容>
1.企業の”あり方”について⑨
 − 人を大切にする経営と業績を大切にする経営は真逆である −
2.企業の”あり方”について⑩
 − 経営の3要素は1に人財、2に人財、3に人財である −

 

1.企業の”あり方”について⑨
 − 人を大切にする経営と業績を大切にする経営は真逆である −

⚪️業績を大切にする経営と、人を大切にする経営は、
  方向が真逆である。

 坂本先生は、こう述べられています。「正しい道である”人を大切にする経営”の考え方、進め方は、次の30の項目を満たす経営である。
01.長時間経営ではなく、短時間経営
02.管理方経営ではなく、大家族的経営
03.低賃金方経営ではなく、高賃金型経営
04.閉鎖型経営ではなく、超ガラス張り型経営
05.ワンマン型経営ではなく、全員参加型経営
06.上位下達型経営ではなく、下意上達型経営
07.景気・流行期待型経営ではなく、本質追求型経営
08.急成長・急拡大型経営ではなく、年輪経営
09.依存・追随型経営ではなく、提案型・独立型経営
10.指値型経営ではなく、値決め型経営
11.損得重視型経営ではなく、善悪重視型経営
12.公私混同型経営ではなく、社会的公器型経営
13.価格競争型経営ではなく、非価格競争型経営
14.アンバランス型経営ではなく、バランス型経営
15.非正規社員重視型経営ではなく、正規社員重視型経営
16.中途採用重視型経営ではなく、新規学卒採用重視型経営
17.腹十分型経営ではなく、腹八分型経営
18.制度重視型経営ではなく、風土重視型経営
19.新規顧客重視型経営ではなく、リピーター重視型経営・口コミ客重視型経営
20.他人資本依存型経営ではなく、自己資本充実型経営
21.強者重視型経営ではなく、弱者重視型経営
22.下請型経営ではなく、自立型経営
23.個人戦型経営ではなく、団体戦型・チーム戦型経営
24.短期重視型経営ではなく、中長期重視型経営
25.規模重視型経営ではなく、質重視型経営
26.成果主義型経営ではなく、年功序列型経営
27.見込み型経営ではなく、受注型経営
28.ローカル型経営ではなく、グローカル型経営
29.情報受信型経営ではなく、情報発信型経営
30.最終ランナー型経営ではなく、中継ぎランナー型経営

ここで、詳細は語れませんが‥ 意味するところはご理解頂けるのではないでしょうか。

 

2.企業の”あり方”について⑩
 − 経営の3要素は1に人財、2に人財、3に人財である −

⚪️経営の3要素は、ヒト・モノ・カネではなく
  1に人財、2に人財、3に人財。
  他はすべて人材のための道具にすぎない。

 坂本先生は、こう述べられています。「伝統的経営学では、経営の3要素は”ヒト・モノ・カネ”であるが、”モノ”であれ”カネ”であれ、それらはすべて”人財”のために存在する。なぜなら、人財こそがモノやサービスを創造する唯一の経営資源であるからである。”ヒト・モノ・カネ”を並列に位置づけてしまうと、どの経営資源を優先すべきかが見失われてしまう。」

 私は、以前企業に勤めていた頃、多くの方々と同様、MBAの経営学を勉強していました。しかし、あるとき「昨日まで一緒に働いていた仲間が、1人2人と会社を去っていきました。」経営業績不安から、リストラが行われたのです。「会社を去ったのは、どの人も業績不振に責任はなく、会社にとって必要な人財で、会社からいなくなると会社の損失になると思うのだが、何故辞めて頂くのだろう」と、まったく納得がいきませんでした。
 このことは、”ヒト・モノ・カネ”を並列に位置づけてしまったために、どの経営資源を優先すべきか見失ってしまった結果の判断だったと思います。その後、坂本先生とご縁を頂いてからは、私は「人を大切にする経営学」を学ぶことにしています。

 

注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。

【amazon】経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針

経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針 [ 坂本光司 ]

 

坂本光司先生の著書は、下記(↓)より購入できます。
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今まで、企業、団体でいろいろな仕事をさせて頂き、多くの方々のご支援を頂きました。そのご恩返しとの想いもあり「みんながともに安定し豊かに生きられる社会」になればと活動を始めました。「”人を大切にするいい会社、組織”が増え、そこに関わる人や企業が増えるための支援活動」ができればと考えています。