こんにちは。 ときどき、そのときに想ったことなどを【閑話】として伝えていければと思います。
先日、部屋の整理をしていたら‥”息子との(昔の)交換日記”が出てきました。何気なく拾い読みすると、面白くてしばらく読み続けてしまいました。他愛のない内容ですが、いろいろ思い返し感じることがありました。
本日は、以下のことについて伝えさせて頂きます。
<本記事の内容>
1.”交換日記”を始めるきっかけ
− 会う機会がつくれないなら”交換日記”をしてみよう −
2.思い返して”感じたこと”
− こどもの成長は早くどんどんいろいろなことを吸収する −
1.”交換日記”を始めるきっかけ
− 会う機会がつくれないなら”交換日記”をしてみよう −
⚪️”交換日記”を始めるきっかけ
それは、確か息子が幼稚園児の時だったと思います。当時、私は会社の仕事が多忙で、仕事のある日は息子と会話をする時間がとれない状況でした。
(息子が寝ている時間に帰宅し、起きる前に自宅を出る毎日でした)
「少しの時間でもいいから‥毎日、息子と情報交換ができないものか?」そう考えて、思いついたのが”交換日記”だったのです。
(息子は、”ひらがな”なら、かろうじて”読んだり””書いたり”できました)
ただ、初めてのことなので、”どのような内容を書けばいいか”頭を悩ませました。息子が理解できないことを書いても続かないし、内容を検討して書く時間も自分にはないし‥。
そこで、「お互いに質問をし合う」かたちで始めてみることにしました。すると、たどたどしい”ことば”ですが、息子は一生懸命伝えようと書いてくれました。
こういうかたちで、息子との情報交換が始まりました。
2.思い返して”感じたこと”
− こどもの成長は早くどんどんいろいろなことを吸収する −
⚪️”漢字”で書いてみた
”交換日記”でする質問は、他愛もないことでした。例えば、「今日は、何をしましたか?」「ランチは、何を食べましたか?」「好きな動物はなにですか?」「幼稚園でおともだちはできましたか?」‥。
こういう内容だと息子も回答ができるようで、”たどたどしい”ですが何とか理解できる文で書いてくれました。そのうち、息子からも質問がくるようになりました。
「”(読みがなをつけた)漢字混じり文”で書いてみたら、理解してくれるだろうか?」わたしは、”漢字混じり文”で書いてみました。すると、漢字がわからなくても”読みがな”をよんでいるようで、内容を理解してそれなりに回答してくれました。そのうち、漢字に抵抗感がなくなり、”漢字そのもの”も覚えるようになりました。
⚪️文を添削してみた
息子の文は、”ひらがな”で”単語をつないだ”ような”たどたどしい”文章です。そして、(まだ仕方ないと思いますが)”変な日本語”でもありました。1つの単語を”ひらがなとカタカナ”を混ぜて書くときもありました。
「”正しい日本語を覚えてもらう”ために、”添削(校正)”をしてみてはどうだろう?」わたしは、早速、”赤ペン”で息子の文を修正して日記を返すようにしました。
すると、徐々にですが”正しい日本語の記載”が増えてきました。上手く書けないときは鉛筆で塗りつぶし、書き直したりしている様子がうかがえました。よく見ると、わたしが校正した文章を真似て書いているところもありました。
わたしにとって驚きだったのは‥
息子は、最初のうちは”細くて小さな文字”で書いていたのですが、だんだん”太くて大きな字”で書くようになりました。おそらく、徐々に自信ができたのでしょう。書く文章も、長くなっていきました。
「子どもは、きっかけを与えてあげるとどんどん成長するんだ」と、体験した瞬間でした。
現在、息子は家を出て独立しているのですが、以前会った際に”交換日記”のことが話題になりました。そのとき、息子は意外なことをわたしに伝えてくれました。「あの”交換日記”は、”自己を確立する”のにとても有用だった。」
”息子との交換日記”は、空白期間も含め、息子が高校生のときまで続きます。彼が伝えてくれたことは、おそらく、彼がもう少し成長した後のことだと想像していますが、機会があれば後日触れることができればと思います。