こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”親睦”について③
− 関係者全員参加の”交流会” −
2.”親睦”について④
− 家族も参加する”サマーパーティー” −
1.”親睦”について③
− 関係者全員参加の”交流会” −
東京都大田区に、地域密着型の住宅リフォームをする”キタセツ”という会社があります。同社は、毎年12月に”全社員をはじめ協力会社・取引先・お客様が参加する『交流会』”を開催します。1年の労をねぎらい「来られた方がたを喜ばそう」と、社長自ら催しものを考えるなど楽しい”交流会”となっています。
⚪️社長がお笑い芸人?
”交流会”は、社員が企画を行ない19時から21時まで2時間にわたり開催されます。単なる食事会ではなく、参加者が楽しめる工夫があるのです。例えば、温泉旅行や豪華景品が当たる”ビンゴ大会”はとても盛り上がります。また、2014年には、同社の社長自身がお笑いコンビ・日本エレキテル連合のモノマネで会場を沸かせました。本当に、お笑い芸人になりきっていたそうです。
⚪️1年をともに振り返る場
おいしい料理と楽しい時間を共有できる”交流会”は、社内外で関わっている方がたとの絆が深まる場でもあります。そして、1年間のリフォームを振り返るインタビュー動画の放送は、全社員と協力会社が1年の仕事の成果を振り返るとともに、来年に向けてさらにやる気が膨らむということです。
2.”親睦”について④
− 家族も参加する”サマーパーティー” −
徳島市に、ナットを中心としたファインパーツの製造・販売をする”西精工”という会社があります。同社は、毎年7月に”社員とその家族が参加する『サマーパーティー』”を開催します。社員とその家族に感謝するために、”最高級の会場と料理、さらに各種のイベントでもてなす”ものとなっています。
⚪️”毎年”開催する
”サマーパーティー”は、同社50周年の記念パーティーとして1度きりの予定で開催されました。しかし、社員の家族から「すごく楽しかったので、ぜひ来年もよって欲しい」という意見が多数寄せられ、毎年開催されることになりました。最近の”サマーパーティー”の例を紹介すると‥会場の屋内では”豪華な料理”が並び、コスプレ小道具がある”記念写真コーナー”があります。美しい庭園となっている屋外では、”ヨーヨー釣り”、”輪投げ”、”スイカ割り”などや、”クイズ大会”、”フォークダンス”などのイベントが繰り広げられ、フィナーレには社長率いる”生バンドのライブ”があります。最後に、会場駐車場から本格的な”花火”が打ち上げられお開きとなるのです。
⚪️社員間の絆が強くなる
社員とその家族が一堂に会し交流することで、同社の理念である”大家族主義”を実感することができ、社員間の絆がより強くなっています。また、各部署がそれぞれの役割を認識し主体性をもってイベントを企画・実行するなど、意識レベルも向上しているそうです。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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