こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”職場環境”について⑦
− 会社でいちばん快適な場所:”社員食堂兼休憩室” −
2.”職場環境”について⑧
− ”機器類_個人購入制度” −
1.”職場環境”について⑦
− いちばん快適な”社員食堂兼休憩室” −
新潟市に、印章の製造販売をする”大谷”という会社があります。障がい者を多数雇用している企業としても知られています。同社は、社員が午前中の疲れを癒すとともに午後の英気を養ってもらうために、日当たりや風通しのいい社内でいちばん快適な場所に”社員食堂兼休憩室”を用意しました。
⚪️休憩室で、ゆったり
”社員食堂兼休憩室”は、本社の玄関を入った右側の誰が見てもいちばん環境の良い場所にあります。南側のガラス窓は天井まであり、部屋の形は楕円形です。部屋には新聞・雑誌、本棚もあり、社員はここでゆっくり過ごすことができるのです。社員は次のように語ってくれました。「社長は、事務所の隅っこの使い勝手の悪い窓もない小さなスペースの机で黙々と仕事をなさっています。私たち社員にはこんなに素敵な場所を提供してくださって、もっと頑張らねば‥と思っています。」
⚪️リーディング企業に
1966年にわずか2人で創業した同社は、社員を大切にする経営を続けて、今や印章業界ではリーディング企業として高い評価を受けるまでに成長発展致しました。
2.”職場環境”について⑧
− ”機器類_個人購入制度” −
大阪府茨木市に、いろいろな材質や形状の特殊鋼鋳造品の製造販売をする”辰巳工業”という会社があります。赤字経営が続く状態であった同社は、”社員を大切にするさまざまな取り組み”によって、黒字企業へと変身しました。その1つに”機器類個人購入制度”という制度があります。社員が日常の活動をより快適にするために、”個人またはグループが自主裁量で機器類を購入できる制度”です。
⚪️同僚への配慮の提案
同制度は、”1名あたり2万円を限度に自主裁量で機器類を購入できる”制度で、他者への配慮のある提案が多いそうです。例えば、”真っ赤に焼けている鉄鋼を鋳造している現場社員が少しでも楽に作業ができるように、内勤の社員が自分たちの購入分を持ち寄り『首に巻いて冷却できるクールグッズ』を購入する”などです。
⚪️優れた提案への表彰制度
同社では、”目的に敵う優れた提案をした者を表彰する”制度も実施しています。これらの制度により、結果として”社員同士の絆が堅くなり、利他的に物事を考える人財が育成されている”とのことでした。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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