こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”就業条件”について13
− 社員も家族も仕事の犠牲にしない −
2.”就業条件”について14
− 役職者にも残業手当を支払う −
1.”就業条件”について13
− 社員も家族も仕事の犠牲にしない −
群馬県前橋市に、産業廃棄物など環境に係るコンサルティングビジネスをしている”アドバンティク・レヒュース”という会社があります。同社は、”全員正社員雇用”、”毎年全員昇給”、”業界トップクラスの年間休日数”など、社員や家族を大切にする制度を数多く導入しています。
⚪️創業以来”定年前退職者”なし
同社の社長は「企業は社員そして家族を幸せにするために存在する」と考えており、経営理念にも「資本家のための労働ではなく、自分そして家族のための朗働」とうたっています。同社では、社員に売上目標などを課したり、家族に迷惑のかかる長時間残業をさせたりすることはありません。社員は、こうした経営理念や社風に惹かれて入社し、創業以来解雇者はなく定年までずっと勤めているのです。
⚪️31年間”連続黒字”決算(2016年時点)
同社に転職した社員が、次のように語ってくれました。「ときに、残業する日もありますが、基本的に各自の都合や家族優先なので”きりのいいときに誰の目も気にせず自宅に帰り家族団らんを楽しむ”ことができます。」こういう社風からか、同社は”31年間連続黒字決算”なのです(2016年時点)。
2.”就業条件”について14
− 役職者にも残業手当を支払う −
東京都港区に、モバイル広告代理店事業を行う”ライブレボリューション”という会社があります。同社では、”取締役以外のすべての社員に残業手当を『1分単位』で支払って”おり、サービス残業は一切ありません。
⚪️サービス残業をなくせば全てが好転
「役職者に残業代を支払わないのは、”企業が『コンプライアンス違反』をしている”のだから、少しくらい仕事に手抜きをしても構わない」と考える社員もいます。それが、大問題に発展し、不祥事に繋がることになるかもしれません。社長は、次のように述べられています。「サービス残業をなくせば、すべてが好転します。小さな違法行為ですべてを台無しにするのは本当にもったいないと思います。」
⚪️他社ではありえない制度
同社の広報担当者は、次のように述べています。「同制度は、当社で当たり前のように実施していますが、費用がかかるので他社ではありえない制度だと思います。このことをすべての社員が理解しており、当社の『きちんと社員に残業手当を支払いたい』という経営姿勢は、全社員の心に響いているに違いありません。」
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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