こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”就業条件”について①
− 4年に1度の”オリンピック休暇” −
2.”就業条件”について②
− 最長1ヶ月の”長期リフレッシュ休暇” −
1.”就業条件”について11
− 4年に1度の”オリンピック休暇” −
以前もご紹介しましたが‥東京都八王子市に、不動産事業を行う”エイト”という会社があります。同社の社長は、”日本でいちばん大切にしたい会社(坂本光司著)”を読んで、「社員が喜ぶ福利厚生制度を新たにつくろう」と考えました。そして生まれたのが”オリンピック休暇制度”で、”勤続4年を経過するごとに10日間の連続休暇がとれる”制度です。
⚪️遠くにいる初孫と遊ぶ
同制度の社員の取得率は100%で、1年に4〜5名が活用し”海外旅行”や”国内秘湯めぐり”などを満喫しているそうです。なかには、”遠く離れて住む初孫を自宅に呼び寄せた”社員もいて、「初孫と一緒に遊んで、本当に楽しく大切な時間を過ごせました。空港で『バイバイ。アリガト。』と手を振る孫の姿が忘れられない」と言われていました。
⚪️10日から14日に延ばしたい
10日間も休みますので、当然周りの社員のサポートが必要になります。「自然と社員が協力するようになり、”優しさ、感謝の気持ち、お互い様精神”を持つなど社員の人間性が養われる結果となりました。将来は、10日を14日間に延ばしたいと考えています。」社長は、このように述べられていました。
2.”就業条件”について12
− 最長1ヶ月の”長期リフレッシュ休暇” −
群馬県富岡市に、WEBデザインなどを行う”マルキンアド”というIT関連会社があります。同社は、”ワークライフバランス”の観点から、”勤続年数に応じて『最長15日間の特別休暇、最大20万円のボーナス』が支給されるバケーションシステム”を導入しました。年次有給休暇と合わせると、”最長30日間のリフレッシュ休暇”が可能となります。
⚪️リフレッシュして仕事にもよい効果
同社社長は、”企業は社員の幸せを実現するための共同体”という理念で経営を実践しており「長期休暇取得で心身ともにリフレッシュして社業に取組み、よい効果を生んでほしい」と同制度の導入を決めました。そして、28歳の男性社員の例を述べてくれました。「大手代理店に出向して土日も返上して働き、6ヶ月後に心身ともにくたくたになって同社に戻ってきました。すぐに、彼に”1ヶ月の休暇”と”ボーナス”を支給しました。彼は、海外旅行をしてはつらつと会社に戻ってきました。今も、元気で活躍してくれています。」
⚪️残りのメンバーでカバーする体制
同社では、1つの仕事を4〜5名のチームで担当します。1名が長期休暇で欠けた場合、必然的に残りのメンバーが仕事をカバーする体制がつくられました。ほとんどの社員がこの制度を利用するので、相互に協力する意識が生まれているのです。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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