こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”メモリアル”について⑨
− 転勤の時に”花とメッセージカード”のプレゼント −
2.”メモリアル”について⑩
− 子どもの誕生日に”図書カードと社長メッセージ” −
1.”メモリアル”について⑨
− 転勤の時に”花とメッセージカード”のプレゼント −
北海道札幌市に、”富士メガネ”というメガネ店があります。1939年の創業以来、”人の和を重視し協調に努める社風”が根付いており、海外難民の視力支援活動などの社会貢献にも熱心な会社です。同社では、”社員が転勤する時”や”何かと苦労が多い店長夫人の誕生日”に”フラワーアレンジメント”を贈っています。
⚪️贈られた花で気合を入れる
同社では、正社員だけでなくパート社員の転勤の際にも、花に会長からの心温まるメッセージを添えて贈ります。ある社員は、玄関に飾った”花とメッセージ”を見て「今日も頑張るぞ!」と気合を入れて出勤しているそうです。また、社員の結婚や出産時にも、会長からのメッセージカードが届けられるそうです。
⚪️本業へのやりがいを生む
会長は、”社員との直接の交流や対話を通じて意思疎通を図る”ことを重じているので、機会をとらえて”心温まるメッセージカード”を贈るようにしています。そのことにより、社員のモチベーションが高く維持されているのでしょう。社員は、”仕事に誇りを持ち、明るく生き生き”と働いています。そして、本業である”技術とサービスの質”を向上させる原動力となっているのです。
2.”メモリアル”について⑩
− 子どもの誕生日に”図書カードと社長メッセージ” −
滋賀県大津市に、和菓子の製造販売を行う”叶匠寿庵”という会社があります。”社員を大切にし社員自ら考え行動する会社”を目指しています。また、6万坪を有する里山に、自然と人が共存する場”寿長生の郷”を造営しました。同社では、子供達の活字離れを少しでも改善したいと”社員の子どもの誕生日に図書カードに社長メッセージを添えて贈る”ことにしています。
⚪️社員の子が入社してくれた
社員の子どもたちの多くが、誕生日の”図書カードと社長メッセージ”のプレゼントを楽しみにしているそうです。小さい子どもには”ひらがなを使う”など、細やかな心遣いもしています。このように、毎年プレゼントをもらっていた社員の子どもが、成人して同社に入社してくれたこともありました。社長は、とても喜んだそうです。
⚪️おもてなしの心を受け継いでいく
”寿長生の郷”には、紙すき工房があります。そこでは、障がい者が数名働いており、社員の名刺やメッセージカードなどをつくっているのです。名刺やカードの材料は、牛乳パックなどを再利用しており、環境への配慮もしています。
”叶匠寿庵”は、創業以来「”おもてなしの心”を持ってお客さまに喜んでいただくことが使命」と考えてきました。この大切な心は、次の世代を担う子供たちに受け継がれていくことでしょう。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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