こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”メモリアル”について⑤
− パート社員にも誕生日プレゼント −
2.”メモリアル”について⑥
− 誕生日に全社員から花一輪のプレゼント −
1.”メモリアル”について⑤
− パート社員にも誕生日プレゼント −
徳島県小松島市に、お菓子の製造販売をしている”市岡製菓”という会社があります。同社は、全社員の75%が女性社員、そのうち70%がパートである非正規社員であり現場を支えてくれています。そんな非正規社員の方がたのために、同社では、2005年から正社員と同様に”福利厚生が利活用できる”制度にしました。
⚪️”ふるさと小包便”と”寄書き”に感動
同社では、”企業負担で親睦旅行をする”など、非正規社員も対象となる”福利厚生制度”があります。その1つに、”サプライズの誕生日プレゼント”というものがあります。「非正規社員の誕生日に、”ふるさと小包便”でサプライズのプレゼントを贈る」というものです。それには”仲間からの寄せ書き”が同封されており、受け取った社員はいつも目頭を熱くするのだそうです。
⚪️パート社員の離職率が低下
同社の社長は、次のように言われています。「この制度を導入してから、”パート社員”のモチベーションが高まったのでしょうか。”離職率”が低下しました。そればかりか、パート社員同士はもとより正規社員との仲間意識・コミュニケーションも飛躍的によくなりました。」
2.”メモリアル”について⑥
− 誕生日に全社員から花一輪のプレゼント −
以前もご紹介しましたが‥神奈川県横浜市に、システム開発・コンサルティングをする”アクロクエストテクノロジー”という会社があります。2015年に”日本でいちばん大切にしたい会社大賞審査委員会特別賞”を受賞した会社です。同社では、「それぞれの誕生日に、気持ちのこもった一輪の花をみんなで贈ろう」と、2012年から”1人一輪の花を誕生日の仲間にプレゼントする”制度を始めました。
⚪️全社員から色とりどりの花のプレゼント
同社では、その日が誕生日の社員がいると、上司が本人の机の上に花瓶を用意しておきます。社員たちは出社すると、「誕生日おめでとう‥」など口々にお祝いの言葉を本人にかけながら、用意してきた”一輪の花”をその花瓶に入れていきます。贈る花も人によりさまざまなので、帰る時間には色とりどりの大きな花束になっています。「大きな花束を抱えて家に帰るのは照れ臭いですが、家族からも喜ばれて嬉しい」と、ある社員は言っていました。
⚪️違う課の社員とも交流
この制度は、誕生日の社員と全員が誕生日に声を掛け合うことになるので、普段話をする機会の少ない違う課の社員との交流の機会になっています。花をもらって悪い気がする人はいないので、皆んな「この制度は嬉しい」と言っているようです。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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日本でいちばん社員のやる気が上がる会社 家族も喜ぶ福利厚生100 (ちくま新書) [ 坂本光司 ]
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