こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”メモリアル”について③
− あらゆる記念日に休める”メモリアル休暇” −
2.”メモリアル”について④
− 誕生日に10万円をプレゼント −
1.”メモリアル”について③
− あらゆる記念日に休める”メモリアル休暇” −
大阪市に、特殊鋼などの素材・加工販売をしている”天彦産業”という会社があります。社員が休暇を取りやすくする工夫として”メモリアル休暇”制度を実施しています。年度はじめに”社員が独自のメモリアル(記念日)を1年分申請する”と、年間10日間所定休日以外に”メモリアル休暇”を取得できる制度です。
⚪️休暇後の”仕事へのエネルギー”が2倍
同社は、2008年より”メモリアル休暇制度”を実施しました。社員が年度はじめに申請することで、自分の計画や予定を考慮して計画的に仕事をするようになり、全社的に業務の効率が向上しました。「”きちんと仕事をして休みもしっかりとる”ことで、休暇取得後の”仕事へのエネルギー”が約2倍になった」そうです。
⚪️社員の間に自然な協力関係
社長は、次のように言われています。「社員が個別に”メモリアル休暇”を取得することで、”休暇中の社員の業務をお互いに助け合う”という協力関係が自然と生まれました。これからも良い風土作りに役立つ制度を、社員とともに考えていきたいと思っています。」
2.”メモリアル”について④
− 誕生日に10万円をプレゼント −
滋賀県湖南市に、機会部品の溶射加工を施工する”シンコーメタリコン”という会社があります。同社では、”社員の誕生日に現金10万円を手渡しでプレゼントする”とともに、”社員と社長のツーショット社員のバースディカードをご両親に贈る”ようにしています。バースディカードには、社長直筆で”社員の近況報告”も添えられています。
⚪️毎月の小遣いゼロの社員のために
同社は、2013年から”現金10万円の誕生日プレゼント”を実施していますが、”毎月のお小遣いが実質ゼロの社員がいる”ことを社長が知ったことがキッカケでした。”バースディカード”は、ご両親に子どもが元気で頑張っていることを報告し安心して頂けるようにと始めました。ご両親からは、たくさんのお礼の手紙が届いているそうです。
⚪️家族旅行やプレゼントに活用
同社では、毎日全社員が参加して朝礼が行われます。”現金10万円の誕生日プレゼント”は、その朝礼で社長から現金の入った祝儀袋を手渡され皆んなから拍手で祝されるのです。「家族旅行やプレゼントなどに、有効に使ってくれているようです。」社長の想いは、社員に確実に伝わっているようです。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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