こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”子育て”について⑦
− 在宅勤務制度を導入 −
2.”子育て”について⑧
− 出産後も働きやすい環境を整備 −
1.”子育て”について⑦
− 在宅勤務制度を導入 −
東京都世田谷区に、トラベルヘルパーの人財サービスなどを行う”エス・ピー・アイ”という会社があります。高齢や障がいにより”外出が困難になった方がたの思いをかなえる”事業です。同社では、いろいろな理由から”働き続けたいが職場に毎日通うことが難しくなった社員”のために”在宅勤務制度”を導入しました。
⚪️自宅で子どもを見ながらクラウドシステムで仕事
同社では、職場でなくてもインターネットさえつながれば、クラウド上のシステムで仕事ができます。自宅で子どもの様子を見ながら仕事ができるので、女性が主力の同社では結婚・出産の際に働き続けるという選択が迷うことなくできるのです。
⚪️知識のある人財が失われない
同社では、”在宅勤務制度”を半数近くの社員が活用しています。そのため、中途退職者が少なく、旅行や介護の知識を持った人財が失われません。今や、70%のリピート率を誇る介護旅行業者となっています。”在宅勤務制度”は、”働く社員の幸せ”にも、介護旅行で願いをかなえたい”高齢者や障がい者の幸せ”にもつながっているのです。
2.”子育て”について⑧
− 出産後も働きやすい環境を整備 −
京都府舞鶴市に、女性スタッフに優しい職場づくりに注力している”竹屋町森歯科クリニック”という歯科医院があります。同クリニックは、”女性スタッフプロジェクト”という”妊娠・出産をしても働く環境を整えるための仕組み”があり、女性スタッフに手厚い対応をしています。
⚪️余剰人員を雇って休暇中の社員の仕事をサポート
同クリニックでは、”子育て中のスタッフ”は通常退勤時間の2時間前に退勤することとし、その時間は余剰人員を雇いサポートしています。他にも、”妊婦・子育て中のスタッフの遅刻・早退は出勤扱い”、”子どもを預かってくれる祖母には毎月5,000円の手当て支給”など多くの制度があります。
⚪️患者数が3倍に増加
”子育てしながらでも仕事を続けられる”という安心感から、同クリニックのスタッフは長期的な展望で仕事のキャリアを考えるようになり、自ら積極的にさまざまなスキルアップに挑戦するようになります。患者に対しても”妊娠中の体調変化による虫歯・歯周病のケアを伝える小冊子”をつくったり、”育児中の母親が受信しやすいように保育士のいるキッズルーム”を完備するなどの取組みにより、同クリニックでは患者数が3倍に増えました。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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日本でいちばん社員のやる気が上がる会社 家族も喜ぶ福利厚生100 (ちくま新書) [ 坂本光司 ]
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