こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”子育て”について⑤
− 企業内保育園の設置 −
2.”子育て”について⑥
− いつでも”子連れ出勤”可能 −
1.”子育て”について⑤
− 企業内保育園の設置 −
滋賀県近江八幡市に、”たねや”という喫茶や食事まで行う1872年創業のお菓子メーカーがあります。2004年に、小さな子どもを持つ社員が安心して働ける”おにぎり保育園”という企業内保育園を開園しました。
⚪️子どもたち自身が野菜を育てる
保育園は”菜園”を有しており、そこで子どもたちが育て収穫した野菜は、園舎の中央にあるキッチンで食事やおやつとして調理され食べることができます。子どもたちは、野菜を育てることで”植物の生命を感じ自然のありがたさを知る”のです。また、”季節を感じる”のです。
⚪️もう1つ保育園をつくりたい
同社の社員の70%は女性です。女性社員が長く働きやすい環境をつくることで、その力を最大限に活かしてもらうことができます。「2015年には、工房、ショップ、カフェ、農園を併設した複合エリアをオープンし、地域と共存した”人びとが集うつながりの場・自然から学べる情報発信の拠点”としても大きな意味を持たせたいと考えています。」
2.”子育て”について⑥
− いつでも”子連れ出勤”可能 −
愛媛県松山市に、福祉と農業の融合ビジネスを展開している”パーソナルアシスタント青空”という会社があります。”介護事業”では、介護される人へ高レベルのサービスを提供しているだけでなく、介護する人の心と身体のケアに力を入れています。”障がい児デイサービス”では、子どものお母さんやお父さんにとことん寄り添い働く時間や心のゆとりをつくりだすサービスを提供しています。”農業事業”では、自然栽培にこだわり安心・安全な農作物を地域社会に提供するだけでなく、社員の健康にも配慮し自然栽培の野菜でつくるお弁当を提供しています。この会社には、”子どもを連れて出社できる制度”があります。
⚪️職場が”託児施設”として使える
社員は、子どもを職場である”デイサービス施設”に預けることができます。仕事をしながら近くで子どもを遊ばせておけるので、親も子も安心です。利用している社員は次のように言われます。「職場を”託児施設”のように使えて、個人負担はゼロ。この制度のおかげで、ワークライフバランスのとれた生き方ができます。」
⚪️子どもたちの声が社員のやる気につながる
また、社長は次のように言われています。「子どもたちの元気な声は、多くの社員に”元気”と”やる気”を与えてくれています。スタッフ皆んなが喜んでくれているので、今後も続けていきたい。」社員の子どもを会社で育てる”大家族的な経営”を目指しているのです。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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