こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”子育て”について③
− 学校・保育園が休みの日は”子供同伴出勤” −
2.”子育て”について④
− オフィスに授乳室を設置 −
1.”子育て”について③
− 学校・保育園が休みの日は”子供同伴出勤” −
島根県益田市に、老人ホームや薬局を運営する”高村”という会社があります。2012年に、ある社員が保育園が休園の日にやむなく子ども同伴で出社したことを機に”子ども同伴出勤制度”を導入しました。この制度は、保育園年長者から中学生までの子どもが、親の職場で社員とともに過ごすことができる制度です。本制度のおかげで、子育て中の社員がとても働きやすくなっています。
⚪️”子どもボランティア”で教育効果
社員が”子ども同伴出勤制度”を利用する理由の1つが「子どもの教育のため」です。社員と一緒に施設で過ごす子どもには、”子どもボランティア”として”施設の清掃”と”施設利用者との談話”が義務付けられています。この活動を通じて、子どもが成長していくのです。
⚪️老人の生きる喜びにつながる
”子ども同伴出勤制度”は”子育て支援”を目的として導入しましたが、それ以外の効果もみられています。1つ目は「施設利用者が”子どもを世話する楽しさや役割を持つ”ことで、”生きる喜びや意欲”につながっていること」です。2つ目は「施設全体が家庭的な雰囲気に変化し”よい職場環境”が醸成されたこと」です。3つ目は「(噂を聞きつけて)”優秀な就職希望者”の採用が見込めるようになったこと」です。
2.”子育て”について④
− オフィスに授乳室を設置 −
高知市に、不動産事業を行う”ファースト・コラボレーション”という会社があります。”子育てをしながら仕事をする女性社員への企業をあげてのサポート体制”と”社員を家族のように大切にする社長の姿勢”が評価され、2015年に”日本でいちばん大切にしたい会社大賞審査委員長特別賞”を受賞しました。
⚪️”授乳中”と扉に張り紙
社長は「社員の赤ちゃんや子どもが職場にいても何も困らない」と言います。本人が仕事をしている間は、男女問わず他の社員が家族のように助け合って子どもの世話をします。
また、授乳期間に復職した社員のためには”授乳室”が設置されます。特別なものではなく「”授乳中”と扉に張り紙をするだけ」です。このように肩肘張らない自然な雰囲気が、まさに”家族”のような会社なのです。
⚪️”乳幼児親子教室”も開設したい
女性社員が働きやすい環境なので”元気で明るい職場”となり、ここで働きたいと”優秀な人財”が集まってきます。社長は「さらに、”乳幼児親子教室”を開設し、育児の悩みを解決したり、社員の子どもの将来の可能性を広げたい」と考えているそうです。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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