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人を大切にする経営

坂本光司先生の経営学:「福利厚生」について(1)

投稿日:2020年11月2日 更新日:

こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。

 本日から、順次「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。

1.”子育て”について①
 − 300万円の出産祝金を支給 −

2.”子育て”について②
 − 病児のためのベビーシッターを会社で契約 −

 

1.”子育て”について①
 − 300万円の出産祝金を支給 −

 茨城県水戸市にある”茨城県信用組合”の”出産祝金”は、第1子は20万円ですが‥第3子には100万円、第4子には200万円、第5子以降には300万円贈られます。しかも、全職員が集まる年1回の”全店大会”で、花束とともに贈ることにしているそうです。(2016年時点)

⚪️大きなマイカーを買えた

 この制度の支給実績(2016年時点)は、第3子が39名、第4子が5名、第5子が1名となっています。第5子の300万円を受け取った竹内さんは「2006年に、第3子のお祝金贈呈の様子が”NHK”で全国に放送され大変驚いた。お祝金は、基本的に子供たちの将来に備え貯蓄をしていますが、子供が増えてマイカーに全員が乗れなくなってしまったときは、お祝金で大きな車に買い替えた」と話されたそうです。

⚪️女性の入社希望者が増加した

 出産祝金制度は、2013年に「”初産で双子が生まれた”場合、200万円贈る」規定を追加しました。
「この制度を制定してから、女性の一般職希望者が増え、優秀な人財が集まるようになりました。出産による退職者も減少し、産休をとる社員が増加しました。今後も、”子育て支援”に積極的に取り組んでいく方針です」とのことだそうです。

 

2.”子育て”について②
 − 病児のためのベビーシッターを会社で契約 −

 東京都中央区に”ランクアップ”というオリジナル化粧品の製造販売をする会社があります。以前所属していた会社では長時間労働をしていましたが、結婚をした際に「この状況では子どもを授かり育てることができない。”社員が子育てをしながら仕事ができる、残業しなくてもいい会社”を自分でつくろう」と、”ランクアップ”を設立しました。

⚪️300円の負担で何度でもべビーシッターを利用できる

 同社では、”べビーシッターの活用促進とその経費負担”をしています。小さな子どもが熱を出すことがままありますが、病児を保育所では預かってもらえず何日も仕事を休むことになります。同社では”病児のためのベビーシッター”を依頼しており、安心して社員が出社できます。何度利用しても、社員は1日あたり300円の負担で、キャンセル料も全額会社で負担するそうです。

⚪️社員の出産率は50%、復職率は100%

 同社の社員はほとんど女性で、子育て中の社員の半数がベビーシッターを利用しています。社員の出産率は50%、復職率が100%ですので、約半数の社員が”子育てをしながら仕事をしているワーキングマザー”です。(2016年時点)

 

注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。

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日本でいちばん社員のやる気が上がる会社 家族も喜ぶ福利厚生100 (ちくま新書) [ 坂本光司 ]

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ニッポン 子育てしやすい会社 人を大切にする会社は社員の子どもの数が多い [ 坂本 光司 ]

 

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今まで、企業、団体でいろいろな仕事をさせて頂き、多くの方々のご支援を頂きました。そのご恩返しとの想いもあり「みんながともに安定し豊かに生きられる社会」になればと活動を始めました。「”人を大切にするいい会社、組織”が増え、そこに関わる人や企業が増えるための支援活動」ができればと考えています。