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坂本光司先生の経営学:「正しくあること」について(5)

投稿日:2020年10月31日 更新日:

こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”経営者のノート”のなかで「1)企業の”あり方”について、2)経営者の”あり方”について、3)企業の”やり方”について、4)”企業と社員”について、5)”正しくある”ことについて」それぞれ指針を示されています。

 本日も、「”正しくあること”について」の一部をご紹介させて頂き、個人的に感じていることについてもお伝えできればと思います。

1.”正しくあること”について⑨
 − 人のためにならない制度は創造的破壊をすべきである −

2.”正しくあること”について⑩
 − 誠実は人は決して徒党を組まない −

  

1.”正しくあること”について⑨
 − 人のためにならない制度は創造的破壊をすべきである −

⚪️世のため・人のためにならない制度や習慣は、
 今日のリーダーたちが創造的破壊をしなければならない。

 坂本先生は、このように述べられています。「世のなかには、明らかに時代の使命を終えたと思われるような”制度”や”慣習”が未だ多く残っている。その”制度”や”慣習”のせいで、誠実に生きている人びとが、仕事や生活をしていくうえで不便や不都合、苦痛を強いられているようなケースも想像以上に多い。しかし、組織のリーダーの多くは、その労力や孤立を恐れ、理不尽であることを承知しながらそれを変えようとせず放置してしまっている。『悪しき”制度”・”慣習”に、嫌な思い・苦しい思いをするのは自分を最後にする』という強い信念で、仲間や子供たちのために”創造的破壊”をするべきである。悪しき”制度”や”慣習”を、次の世代に引き継いではならない。」

 組織にも、長年継続されてきた”制度・慣習”があると思います。それがつくられたときには妥当な”制度”でも、時を経て時代が変わり、皆さんの意識も変われば、当然”制度を変更する”必要が生じてくるでしょう。また、”組織をうまく運営するための制度”と”人が充実して働けるための制度”では、内容が違ってくる可能性があるでしょう。そのときの”考え方”や”慣習の変化”によって、”制度”や”慣習”は変わるものだと思います。坂本先生の言われるように、労力はかかるかもしれませんが「”制度・慣習”は、その時代や人に合うものに変えるべきである」と思います。

 

2.”正しくあること”について⑩
 − 誠実は人は決して徒党を組まない −

⚪️悪は徒党を組むが、
 誠実は人は決して徒党を組まない。

 坂本先生は、このように述べられています。「いつからそうなってしまったのか‥世のなかには、心がまるで腐ったかのような言動を平気でする人びとがいる。こうした人びとの特徴は、”徒党を組んだり”、”大声を出したり”して、『正しい言動をする人びとや、何もできない人びとを”攻撃”したり、”無言の圧”をかけたりする』。自分たちにとって都合のよい言い分を認めさせたり、自分たちに居心地のいい状況をつくるのである。一方、”利他の心をもち誠実に生きている人びと”は、徒党を組んで数の力を頼んだり、大声を出して相手を威嚇したり、周囲に圧をかけるなどは、決してしない。『自分ひとりでも世のなかをよくしよう、困っている人を支援しようと、黙々と行動する』。私たちは、”誠実にいきる”べきであり、そういう人と”行動をともにする”べきである。」

 私は、遭遇したことはありませんが‥”ヘイトスピーチ”のような差別発言をしている集団のことを報道でときどき耳にしますが、その度に”胸が痛く”なります。私的見解ですが‥日本人は、昔から”異文化を受け入れて、その文化を独自に発展させてきた国民”だと理解しています。つまり「異なる文化や考えを受け入れる柔軟性がある国民である」と考えています。今でも他国の文化などを受け入れている一方で、”ヘイトスピーチ”は続いているようです。何とも言えない”心が痛む思い”をしているのは、私だけではないと想像しています。

 

注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。

 

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今まで、企業、団体でいろいろな仕事をさせて頂き、多くの方々のご支援を頂きました。そのご恩返しとの想いもあり「みんながともに安定し豊かに生きられる社会」になればと活動を始めました。「”人を大切にするいい会社、組織”が増え、そこに関わる人や企業が増えるための支援活動」ができればと考えています。