こんにちは。 坂本光司先生(人を大切にする経営学会会長)は、著書 ”日本でいちばん社員のやる気が上がる会社(2016年出版)”のなかで、”社員のモチベーションを上げる制度”を「1)子育て、2)メモリアル、3)就業条件、4)職場環境、5)親睦、6)教育、7)生活、8)健康、9)食事、10)その他」の観点から具体的に紹介されています。
本日も、「社員のモチベーションを上げる制度」の一部をご紹介させて頂きますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
1.”親睦”について⑤
− 社員の家族を招待する”レストラン” −
2.”親睦”について⑥
− 社長と幹部がもてなす”食事会” −
1.”親睦”について⑤
− 社員の家族を招待する”レストラン” −
大阪市に、”ル・クロ”というフランスにも店を持つフレンチレストランがあります。同社は「人が主役、人ありき」の経営をしており、社員が成長できる環境づくりをしています。同社では、毎月”社員の誕生会”が開催され、プレゼントとは別に社長から”ハガキ”が手渡されます。そのハガキは、社員が家族への日頃の感謝を書き添えて贈るものですが、同社レストランの”お食事招待券”にもなっているのです。
⚪️家族が楽しみにする”幸せなハガキ”
普段聞けない感謝の気持ちを知ることができ、しかもおいしいフランス料理が楽しめる”幸せなハガキ”が1年に1度届くことを、社員の家族は大変心待ちにしています。鹿児島や青森、新潟などから訪れる家族もおられ、成長している姿を見ることが一番の喜びだそうです。社員自身も、自分が作る料理を家族に提供したり、家族が食べてくれることは、気恥ずかしさもありますがとても嬉しいことだそうです。社員も家族も、双方が幸せになる制度だと思います。
⚪️社員の成長につながる”福利厚生”を
自分の家族をお店に迎えもてなす社員の姿を見て、一緒に働く仲間にも感謝が生まれ、自然とチームワークが向上するそうです。黒岩社長は、次のように言っています。「”福利厚生”は、社員の成長につながる動機付けになることも大切です。『ル・クロのパリ店で働きたい』と考えている社員のために”フランスへの研修”や”フランス語教育”などの制度を、今後考えていきたい。」
2.”親睦”について⑥
− 社長と幹部がもてなす”食事会” −
愛媛県西条市に、”マルブン”という洋食・イタリアンの地元に根ざしたローカルレストランがあります。同社は「楽しんで仕事をしよう」がスローガンで、年に1度、社長や幹部が厨房に入り「楽しんで仕事をしている姿を体感してほしい」と、”社員やその家族をもてなす食事会”を開催しています。
⚪️社員をもてなす”ラーメンナイト”
社員をもてなす食事会、それが”ラーメンナイト”です。同社では、”社内勉強会”の後「マルブンの料理を食べおもてなしを受けることで、お客さまが感じることを社員に体感してもらおう」と、社長・幹部らが昔のメニューの焼めしや特別なラーメンを自ら作り、社員をもてなします。食事会は自由参加ですが、ほぼ全員が家族と一緒に参加し、いつも会場には笑顔が溢れているとのことです。
⚪️お客様が喜ぶことは何をしてもいい
眞鍋社長は「お客さまに喜んで頂くサービスを提供するには、自分たちが感動を体験し気付く必要がある」と言われています。”ラーメンナイト”は、それが体感できるいい機会となっています。同社では「お客さまが喜ぶことは何をしてもいい」と自主性・創造性を持って自ら考える人財の育成に注力しているのです。
注)詳細は、下記の本に掲載されていますので、ご確認願います。
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